不動産投資とその他の投資の違いは?不動産投資と株式投資、どちらが良い?

不動産投資や株式投資など、投資にはさまざまな種類があります。

「何を選べばいいのかわからない」「自分に合った投資は何?」と悩んでいる人も多いのではないでしょうか。

不動産投資は、経営が順調なときは安定した家賃収入が得られ、資産としての価値も下がりにくいというメリットがあります。

一方、株式投資は短期的なリターンが期待でき、それぞれにメリット・デメリット・リスクがあります。

これらを「知る」ことでリスク回避が可能になるケースもあります。

今回は、代表的な投資方法である不動産投資、株式投資、投資信託の違いやメリット・デメリット、リスクについてお伝えします。

それぞれの投資の特徴を知り、比較・検討することで、自分に合った資産ポートフォリオを構築する際の参考にしてみて下さい。

目次

不動産投資、株式投資、投資信託の違い、利回り、リスク、リターンとは?

投資には、不動産投資、株式投資、投資信託、貯蓄型保険など、さまざまな種類があります。

どのような違いがあるのか、不動産投資、株式投資、投資信託を比較してみましょう。

投資の世界では、リスクとリターンは表裏一体で、ハイリスクな商品はハイリターン、ローリスクな商品はローリターンとなります。

特に海外の商品はハイリスクである確率が高く、日本の商品はローリスクである確率が高いです。

不動産投資は家賃収入があり、一定の利回りが期待できるが、株式投資や投資信託は企業や投資信託委託会社の方針により、配当や株主優待が受けられない場合があります。

配当金や株主優待に回った分は、設備投資やファンドの運用費など、売却益を得るための費用に充てられるので、「定期的に収入が欲しい」人は、配当金のある企業やファンドを選ぶ必要があります。

ただし、利回りが高い企業やファンドは価格変動が大きく、リスクが高い場合もありますので、慎重に検討しましょう。

投資としての難易度ですが、不動産投資は自分で管理・運営する場合、手間暇がかかる上に専門知識の勉強も必要なため、難易度は高くなります。

しかし、不動産会社に委託することで、時間や労力をかけずに物件を管理することができます。

株式投資は、企業の財務内容や業界の成長性などを勉強し、値動きを細かくチェックする必要があるため、難易度は高めです。

投資信託はプロが運用しますが、株式と同様に売買のタイミングを確認し、タイミングを合わせて運用する必要があります。

不動産投資と株式投資・投資信託のメリット・デメリット・リスクの比較

不動産投資と株式投資・投信の仕組みやリスク・リターンを理解した上で、それぞれのメリット・デメリット・リスクを比較してみましょう。

不動産投資のメリット・デメリット

不動産投資のメリットは、空室率が低いときに安定した家賃収入を得ることができることです。

また、不動産投資は不況に強く、ローンを完済した後は自分の所有物となります。

株価は日々変動しますが、不動産の価値は一定なので、株式投資の日々の値動きに疲れたり、値動きを確認するのが面倒だと感じる投資家は、不動産投資に行き着くこともあります。

一方、空室により家賃収入が得られない「空室リスク」がありますが、東京都心の物件は空室率が低いので、このリスクを回避できる可能性が高いです。

また、台風や地震で建物が壊れる「災害リスク」もありますが、損害保険に加入することで一定の条件を満たせば保険が適用されます。

不動産投資の最大の魅力は、オーナーの知恵と不動産会社の知識によって、デメリットやリスクに対処する方法がきちんと用意されていることです。

株式投資のメリット・デメリット

株式投資のメリットは、株価が上昇し売却した際に大きなリターンを得ることができる点です。

近年の投資ブームにより、日本株だけでなくアメリカ株に投資する人も増えており、若い世代ではアプリやポイントを使って株式投資をする人も多く、取引に慣れている人にとっては魅力的な選択肢といえるでしょう。

ただし、日々の株の値動きを確認し、適切なタイミングで利益確定や損切りをすることが必要です。

デメリットは、企業や業界の勉強や分析が必要で、時間や労力がかかり、難しいことです。

他の投資に比べてリスクが高く、場合によっては大きな損失を被る可能性があります。

特に米国株への投資はリスクが高く、株式市場には値幅制限がないため、1日で株価が半値になるケースも少なくありません。

時間に余裕があり、金融や経済の勉強をすることに抵抗がなければ、株式投資はおすすめです。

投資信託のメリット・デメリット

投資信託のメリットは、投資のプロに運用を任せられることと、株式投資より比較的リスクが低いことです。

ただし、外国株を扱う投資信託の中には、ハイリスクな商品もあるので注意が必要です。

投資信託は株式投資と異なり、売買する価格を指定できないものもあるので、タイミングには注意が必要です。

安定した収入を得たい人のための不動産投資

株式投資や投資信託で安定した収入を得るためには、一定額の資金を投入する必要があります。

前述の投資家は株式や投資信託の配当金で年間約80万円の収入を得ていますが、投資額は約3000万円しかないため、資金のない人には難しい方法であり、値下がりなどのリスクもあります。

一方、不動産投資はローンを組むことで初期費用のみでリターンが得られるというメリットがあるのです。

不動産と株式、両方に投資した方が良い?

不動産投資、株式投資、投資信託には、上記のようなメリット、デメリット、リスクがあります。

投資家の中には、「並行投資をしている」という人もいます。

並行投資は、資産を早く増やすことができますが、多くの資金が必要です。

一般的に投資は余剰資金で行うものであり、いざという時のために「年齢×%」の貯蓄を保有することが望ましいとされています。

例えば、全資産500万円を保有する40代の人は、40%で貯蓄200万円、60%でリスク資産300万円を保有し、300万円を投資に回せるようにするなどです。

これは年齢が若いほど投資期間が長くなり、「時間によるリスク分散効果」が期待できるためです。

リスク資産の比率が適正であれば、並行して投資を行うことは問題ありません。

逆に、リスク資産の比率が高すぎると、いざというときに手持ちの現金がない状態になることがあります。

その結果、急なケガや病気、予期せぬ出費に対応できなくなる可能性がありますので、リスク資産と貯蓄の比率を一定に保つことをお勧めします。

まとめ

不動産投資、株式投資、投資信託の違いやメリット・デメリットを解説してきました。

投資に対する考え方は人それぞれですが、不動産投資は安定した収入が欲しいけれども、手間や時間をかけたくないという人に向いている投資方法です。

総資産に占めるリスク資産の割合を考慮しながら、自分に合った投資方法を考えてみましょう。

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