大阪梅田は不動産投資エリアとしてどうなのか?再開発中の人気エリア!

大阪梅田は、鉄道会社による不動産や沿線開発、オフィスビル経営の先駆け的なエリアでした。

また、阪急百貨店の開業により、世界初のターミナルデパートとして注目されました。

今回は、さらなる発展を遂げようとしている大阪梅田の再開発について紹介します。

大阪梅田の再開発の現状とこれから

大阪梅田エリアの再開発の現状と今後について確認しておきましょう。

大阪の梅田エリアは、大阪を代表する都市の一つとして、現在も発展を続けています。

このエリアがどのように発展していくのかを理解することで、今後の発展をある程度予見することができるでしょう。

大阪梅田再開発の第1期工事が完了、第2期工事も進行中

大阪梅田の再開発は、2013年4月に第1期となる「うめきた1期地区」が竣工しました。

うめきた1期地区とは、開発区域の東側を指し、グランフロント大阪とグランフロント大阪オーナーズタワーが建設された場所です。

うめきた1期地区が完成した後、再開発事業は「うめきた2期地区」に移管されました。

うめきた2期地区では、都市公園や高層ビル、マンションなどの建設が予定されています。

第1期:複合商業施設「グランフロント大阪」が2013年に開業

2013年に開業した「グランフロント大阪」は、多くの人が訪れる人気スポットとなっています。

グランフロント大阪は、オフィス、ショッピングモール、ホテルが一体となった複合商業施設です。

また、高さ170mの高層マンション「グランフロント大阪 オーナーズ(分譲マンション)」も建設され、これらの施設を中心にイベントホールや広場、公園などが整備されました。

グランフロント大阪は、世界へのゲートウェイとして、国際的な情報発信や人材交流の拠点となっています。

第2期:17ヘクタールの大規模開発、2024年夏一部開業予定

うめきた2期エリアでは、北地区と南地区で大規模な開発が進められています。

約17ヘクタールの敷地にデザイン性の高い高層マンションが建設される予定です。

北地区・南地区には、商業施設や交流施設、ライフスタイルホテルなどが建設され、これらに隣接する公園は2024年夏に先行オープンする予定です。

大阪駅前に出現する「うめきたの森」

北区は、中核機能と宿泊機能を中心に、先行開発区域と連携した新産業創出・産学官民交流エリアとして発展することが期待されています。

うめきた2期区域の北地区には、都市部にありながら緑豊かな自然を体感できる公園「うめきたの森」が誕生する予定です。

ここにはレストランやショップ、ミュージアム、休憩所などが設置され、大阪駅の目の前に憩いの空間が誕生する予定です。

大規模なイベントも可能な公園「リフレクションスクエア」

南都市圏は、国際的なビジネスや観光を促進する先進的な複合都市機能と、国際的な集客・交流に貢献する業務・商業・宿泊・MICE施設などが一体となったエリアです。

うめきた2期地区では、南都市圏公園内に「リフレクションスクエア」の整備が計画されています。

飲食店や物販店のほか、防災用品倉庫、屋根付き広場、屋根付き野外劇場などの建設が予定されています。

反射板広場は約1万人収容可能で、大規模なイベント開催も可能です。

また、「うめきたの森(北園)」と「リフレクションスクエア(南園)」の間に中央道路を整備し、東西のアクセスをより快適にする予定です。

関西国際空港へのアクセスが短縮される「(仮称)北梅田」駅

「北梅田駅(仮称)」は2023年春の開業を目指し、着々と工事が進められています。

北梅田駅では、再開発事業の一環として、約1.8kmの地下化により踏切の撤去や交差する道路の安全性向上が期待されています。

北梅田駅を通るJRなにわ筋線は、JR難波駅と南海本線新今宮駅を結ぶ新しい鉄道路線となる予定です。

北梅田駅の開業により、JR西日本や南海電鉄との接続が可能となり、関西の南北の都市軸へのアクセスが短縮されることになります。

大阪梅田ツインタワー オフィスビル2棟が誕生・開業予定

阪神電気鉄道と阪急電鉄は、阪急百貨店と新阪急ビルの建て替え計画「大阪梅田ツインタワーズサウス」の完成を発表しました。

大阪梅田ツインタワーズサウスは、地下3階、地上38階建ての大型オフィスビルです。

「大阪梅田ツインタワーズサウス」の開業に伴い、梅田阪急ビルは「大阪梅田ツインタワーズノース」に名称を変更し、大阪・梅田に2つの新しいオフィスビルを誕生させます。

水都のシンボル、中之島に「大阪中之島美術館」開設へ

「大阪市立中之島美術館」は、大阪市が収集した世界各国の近・現代美術作品約6,000点を収蔵する大阪の市立美術館です。

北区中之島4丁目の私有地に建設され、国立国際美術館、大阪市立科学館に隣接しています。

水都・中之島のシンボルとして、文化的・芸術的な魅力に貢献することが期待されています。

外観はモダンなブラックキューブで、関西最大級の展示ホールを計画しており、大規模な巡回展にも対応できる。

大阪は再開発の機運が高まっており、今後もさまざまな開発計画が進行中

大阪の再開発プロジェクトは活発な動きが続いています。

今後も大阪・梅田地区だけでなく、大阪の中心市街地周辺でも大規模な再開発プロジェクトが見られます。

ここでは、今後予定されている再開発プロジェクトのいくつかを紹介します。

2025年に開催される大阪万博

夢洲エリアでは、2025年に大阪万博の開催が予定されています。

人口島である夢洲の大部分を大規模な万博に活用するため、近未来的なデザインのパビリオンを建設する計画です。

また、大阪万博後、夢洲エリアは不動産事業やインフラ整備、IR(統合型リゾート)誘致などの大型プロジェクトにつながることから、世界中から注目される再開発エリアの一つとなっています。

さらに、夢洲駅周辺には「あべのハルカス」に次ぐ西日本第2位の高さを誇るタワービルの建設が予定されています。

2030年頃にはIR誘致が実現するのか

IRは、ホテル、会議場、商業施設、カジノからなる複合施設です。

日本ではカジノに対する嫌悪感が強く、ギャンブル依存症やマネーロンダリングなど、さまざまな懸念が指摘されています。

一方で、IR事業の導入により大きな経済効果が期待できることも事実であり、「適切な対策が取れるか」が焦点となっています。

交通網の延伸・新設計画も進行中

再開発事業と連動して「鉄道(交通網)」も変貌を遂げることになります。

前述の通り、なにわ筋線は北梅田新駅の建設に伴う開通が予定されており、大阪万博の開催予定地を通る大阪メトロ中央線の延伸も計画されています。

また、大阪空港駅を走る大阪モノレールの延伸も予定されており、JR学研都市線、大阪メトロ長堀鶴見緑地線、近鉄けいはんな線、近鉄奈良線との接続が可能になり、より便利な交通網に期待が寄せられています。

再開発中の梅田は、不動産投資エリアとしておすすめか?

大阪・梅田エリアの再開発計画を確認したところで、実際に不動産投資エリアとして適しているのかどうかを確認してみましょう。

ここでは、大阪梅田エリアが不動産投資に向いているかどうかを、主に3つの選定ポイントから解説していきます。

エリア選定のポイント1:「人口増加」が進んでいること

選定ポイントの1つ目は、「人口推移」です。

大阪市の中心部に位置する中央区、北区、西区、浪速区、福島区の5区は、2005年以降、人口が増加傾向にあります。

この傾向に再開発事業の魅力向上が加われば、人口流入は継続するものと思われます。

不動産投資において、人口の増加はポジティブな要素です。

人口が減少・流出する地域で不動産投資を行うと、空室リスクが高まり、不動産から安定した収入を得ることができなくなります。

エリア選定ポイント2:「交通アクセス」が良く、さらなる開発が進んでいる

2つ目の選定ポイントは「交通の利便性」です。

先ほども説明したように、大阪梅田を中心に、交通網の延伸や新駅の建設により、交通利便性はさらに向上することが予想されます。

この「交通の利便性」が、人口増加の要因の一つとなっているのです。

今後、新しいオフィスビルがオープンすれば、さらに交通の利便性が強調され、通勤客や既婚者などを幅広く取り込みやすくなることが予想されます。

これらの選定ポイントから、大阪梅田は不動産投資に向いていると言えるでしょう。

エリア選定ポイント3:「住まいとして求められているか?

最後の選定ポイントは「居住地としてのニーズ」です。

大阪・梅田エリアは、今後も住宅需要が見込まれることが不動産投資において重要です。

これまで説明してきたように、大阪・梅田エリアの再開発プロジェクトは、デザイン性や利便性が高く開発されているため、居住ニーズはある程度確保できていると言えます。

また、今後再開発事業が進むにつれて、大阪梅田エリアはさらに付加価値を高めていくことが予想され、不動産投資に適したエリアと言えるでしょう。

不動産投資エリアの選定には、慎重な判断が必要

上述したように、大阪梅田は不動産投資エリアとして適していますが、だからといって、早い段階から不動産投資を始めることをおすすめするわけではありません。

まずは、不動産投資の仕組みや資金計画について、ご自身でシミュレーションしてみることが大切です。

不動産投資では、エリア選びも重要な要素ですので、より慎重に検討・決定されることをお勧めします。

大阪の梅田エリアは再開発事業でさらに発展していますが、それが不動産投資の「成功」を保証するものではないことに注意が必要です。

 

大阪梅田エリアの不動産投資

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